ビックリニッポン日記 (3)

目黒 ゴン太

 今、大学で受講している教科書の中で、一番興味深い講義は、栖原真二氏の行う「政治学」である。

 先日、ペルーの日本大使公邸に、ペルー政府の武力突入により、大使公邸は解放された。その事件について栖原氏は、日本のマスコミの報道の仕方にこう意見を述べた。「武力突入時にペルー人の人質が1人亡くなり、作戦に関わった兵士2人が亡くなった。しかし、日本のマスコミは日本人の死者が出なかったからと言って作戦は大成功に終わったと伝えたが、もし、1人でも日本人が亡くなっていたとしたら成功したと伝えただろうか?」

 私は、この意見に大変共感を覚えた。前々から、日本のNEWSを見ていて、同じ様な疑問をもっていたからだ。例えば、外国で飛行機が落ちたとして、日本のNEWSは必ず、日本人の乗客の有無を伝える。私はこれを否定する気はない。しかし、もし日本人が乗っていなかった場合、ここで報道を終えてしまう場合が多い様に思う。“日本人が乗っていなかった。あ〜良かった、良かった。”というニュアンスさえ感じてしまう伝え方である。飛行機落ちて被害者が出ている以上、喜ぶべき事ではないはずである。日本人に関係する、しないは別として、その事柄を伝えるにあたって、キチンと最後まで伝えるべきである。

 私は、日本の音楽をあまり聞かないのだが、1〜2年前、友人の車の中で、THE YELLOW MONKEYというバンドの「JAM」という曲を聞いた。その歌詞に「外国で飛行機が落ちました。ニュースキャスターは嬉しそうに(乗客に日本人はいませんでした)」という所があり、最後に「僕は何を思えばいいんだろう。」と結ばれていた。私は、一気にその曲が好きになった。そうである、私達はその様なNEWSを与えられて何を思え、というだろうか。こんな風に感じているのは、少数派なのかもしれない。友人に話してみてもピンとくる人はなかった。


                       

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