大山克巳(俳優)小生と阪神タイガースとの間柄は、ちょうど悪い女に出会ったようなものです。というと何だろうと思われるかもしれないが、それをお話しします。
小生の学生の頃は野球は敵国のスポーツということで、禁止されていました。ですから、野球ができるようになったのは終戦になってからのこと。戦後すぐに新国劇という劇団に入団した小生は野球を練習するひまなどありませんでした。野球の練習をするひまがあるのなら立ち回りを練習すべきだと、あまり体が丈夫でない小生は思いました。ですから野球は今もできないに等しいのです。
初めて野球を見たのは昭和24、5年頃でしたか。恩師の辰巳柳太郎先生に連れられて見た後楽園の巨人―阪神戦でした。その時なぜか阪神の方に惹かれました。特に物干し竿のようなバットを振る藤村富美男選手と別当薫選手のホームラン。審判の判定をくやしがる土井垣淳選手の派手なゼスチャーが印象的でした。何か人間味を感じたんです。以来何となく気になるチームとして段々に好きになって行きました。
85年の優勝の時はこれで死んでもよいと思ったほど。しかしその後はさっぱりです。もうファンを止めようと思ったことも何度もあります。と、次の試合でサヨナラ・ホームランなどスカッとする試合をやるんです。それでまた、フラフラッとついて行く気になるんです。そしてまた裏切られ・・・・・・。まるで悪女にだらしなくついて行くみたいに・・・・・・。
でも野球は面白いですね、チーム同士のかけ引き、選手の心理などを想像しながら見ていると人生の勉強にもなります。またそろそろ1、2年のうちに優勝してファンに生きる力を与えて下さい。応援していてよかったと思わせて下さい。フレーッ、フレーッタイガース!!
